皆さんはお子さんにコーヒーをおねだりされて、困ってしまった経験はありませんか?
親が美味しそうにコーヒーを飲んでいたら、自分も飲んでみたい!となる気持ちも分かりますよね。
しかし、子供にせがまれるままコーヒーを飲ませてしまても良いのでしょうか?
身体に悪いのでは?
成長に影響する?
眠れなくなってしまうのでは?
疑問や心配は尽きませんよね。
そこで今回はコーヒーに含まれるカフェインの作用と、コーヒーを飲んでも良い年齢の目安、そして飲ませる際の注意点をまとめてみました。
サンドイッチはもちろん、コーヒーも大好きという子育て中のパパママ必見です!
コーヒーに含まれるカフェインの作用
お子さんにコーヒーを飲ませる際に気になるのは、コーヒーに含まれる成分である「カフェイン」ではないでしょうか。
カフェインの主な作用は
覚醒作用
興奮作用
血管拡張作用
胃酸分泌促進作用
利尿作用
交感神経刺激(基礎代謝の促進) などがあります。
身体の小さな子供は、大人に比べてカフェインの影響を受けやすくなっています。
実はカフェインはコーヒー以外の食品にも含まれているのはご存知でしたか?
紅茶・緑茶・ココア・コーラなどのコーヒー以外の飲み物にも含まれている他、子供が大好きなチョコレートにもカフェインが含まれています。
カフェインの影響を心配されるようであれば、コーヒー以外の飲み物や食品にも気をつけなければなりませんね。
一般的にコーヒー100mlに含まれるカフェインの量は60mgです。
(コーヒー粉末10 g、熱湯150 mLで抽出した場合)
コーヒーを飲んでも良い年齢の目安
では、気になるコーヒーを飲んでも良い年齢の目安ですが、実は日本では明確な基準がありません。
ただし、近年流行しているカフェインを多量に含む「エナジードリンク」を大量に摂取し、カフェイン中毒で死亡した方がいたため、農林水産省および厚生労働省は「カフェインの過剰摂取について」という注意喚起を行なっています。
そちらには各国のカフェイン摂取量の目安が記されています。
世界保健機関(WHO)
カフェインの胎児への影響はまだ確定していませんが、お茶、ココア、コーラは同じくらいの量のカフェインを含んでおり、またコーヒーはその約2倍のカフェインを含んでいるため、妊婦はコーヒーを1日3~4カップまでにするよう呼びかけています。
米国
保健福祉省(DHHS)と農務省(USDA)による2015年の栄養ガイドラインによると、健康な大人では1日当たり3~5カップ、または1日当たり400mgまでの適正なカフェイン摂取であれば心血管疾患などのカフェインによる慢性的毒性のリスクは増加しないとしています。
カナダ
1日あたりのカフェイン摂取量の目安が、年齢別に細かく記されています。
4~6歳の子供 45mg
7~9歳の子供 62.5mg
10~12歳の子供 85mg
妊婦・授乳中の人 300mg
健康な大人 400mg
ただし上記のカフェイン摂取量はあくまで目安であって、健康への悪影響の懸念はないとしつつも、子供ではカフェイン摂取を抑制するべきとしています。
豪州・ニュージーランド
子供では、3mg/kg体重/日 を指標としています。
5~12歳の子供では、1日当たり95mg、大人では210mg(インスタントコーヒー約3カップ)に相当するとしています。
欧州
習慣的なカフェイン摂取に関して、妊婦を除く大人では1日当たり400mgまでであれば健康リスクは増加しないとしています。
妊婦及び授乳婦については、習慣的なカフェイン摂取に関し、1日当たり200mgまでであれば、胎児や乳児の健康リスクは増加しないとしています。
子供については、3mg/kg体重/日であれば悪影響が見られないとしています。
ただし、子供の長期的・習慣的なカフェイン摂取に関する研究が少ないため不確実ではあります。
また、コーヒーの消費拡大を目的とした社団法人「全日本コーヒー協会」によると、個人差があるとしつつも、大人と同じようにコーヒーを飲ませても良い年齢の目安を12~15歳以上としています。ただし体重が大人並みに50kgを超えていることが条件です。
そして、10歳以下の子供はコーヒーの摂取は基本的に控えた方が良いとしつつも、6歳以上の子供ならば、ミルクで1/4程度に薄めれば大丈夫ともしています。
子供にコーヒーを飲ませる際の注意点
どうしてもパパとママと同じものが飲みたい!と駄々をこねられてしまったら、次のことに注意してお子さんと一緒にコーヒーを楽しんでみてください。
1.カフェインの摂取量に注意する
上記でご紹介した各国のカフェイン摂取量の目安を参考に、お子さんに飲ませてあげるコーヒーの量を決めてみて下さい。
ただし、コーヒー以外の飲み物や食べ物にもカフェインが含まれていますので、その点も考慮するのをお忘れなく!
2.コーヒーの濃さに注意する
「全日本コーヒー協会」でも、子供がコーヒーを飲む際はミルクで1/4程度に薄めることを推奨していましたよね。
濃いブラックコーヒーは、大人でも飲み過ぎると胃が荒れてしまうことがあります。
コーヒーにはミルクをたっぷり入れて、お子さんの胃を守ってあげましょう!
3.脱水やミネラル不足に注意する
カフェインを摂取したことによって利尿作用が高まり、脱水症状を起こす恐れがあります。
また、大事な栄養素であるビタミンやミネラルの排出も促されます。
コーヒーを飲んだ後にはいつもより多めに水分補給させて下さい。
ミネラルと水分の両方が補給できる麦茶は、ノンカフェインなので安心して飲ませてあげられますよ!
4.コーヒーを飲む時間に注意する
良質な睡眠は、子供の成長には欠かせないものです。
寝る5〜6時間前にコーヒーを飲むのは控えるようにして下さい。
コーヒーを飲ませるなら、午前中かおやつタイムにしましょう!
5.コーヒーの種類に注意する
カフェインの量は、コーヒーの銘柄や種類によっても違いがあります。
コーヒーの風味を味わってみたいというお子さんには、ノンカフェインやカフェインレスコーヒー、デカフェを飲ませてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はコーヒーに含まれるカフェインの作用と、コーヒーを飲んでも良い年齢の目安、そして飲ませる際の注意点をまとめてみましたが、いかがでしたか?
子育て中のパパママの参考になれば幸いです♡
ぜひ、ご家族みんなで美味しいサンドイッチとコーヒーを楽しんでくださいね。
もしかしたら、これがきっかけで子供の将来の夢がバリスタになるかも⁉︎
ではでは。
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