日本の味・モスバーガーの「モスライスバーガー」誕生秘話

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皆さんは、パン派ですか?それともお米派ですか?

sandholicな筆者はもちろんパン派ですが、時にはお米に浮気したくもなります。
日本人とお米は切っても切れない関係ですよね。

そこで今回は、The Japaneseバーガーと言っても過言ではないモスバーガーの「モスライスバーガー」にスポットライトを当ててみます。

現在はモスバーガー以外でも、お米をバンズ代わりにしたバーガーを販売しているところがいくつかありますが、「ライスバーガー」の生みの親はモスバーガーなんです。

どうしてお米を使ったバーガーを作ることになったのでしょうか?
誕生秘話と歴代のメニューを振り返ってみましょう!

モスバーガーとは

日本生まれのハンバーガーフランチャイズ店として「日本人の味覚にあったハンバーガーを提供する」ことを掲げているモスバーガーは、1972年3月に東京都板橋区に1号店をオープンさせました。

素材を厳選し、注文を受けてから作り始める「アフターオーダー方式」というスローフードの要素を取り入れるなど、創業当時より高価格・高品質という高級路線を歩むことで、日本のハンバーガーフランチャイズ店舗数No.1のマクドナルドと一線を画す存在です。

現在ではアジアを中心に、8つの国と地域に店舗を展開しています。

モスライスバーガーの誕生

モスライスバーガー誕生までの道のりは、試行錯誤の連続でした。

そもそもライスバーガーの開発のきっかけとなったのは、米余り問題でした。
1980年代半ば、日本人の米消費量が減少し米が余ってしまうと言う事態に…
農林水産省からの打診によって「米を使った商品の開発はできないものか」と、モスバーガーによる商品開発プロジェクトがスタートしました。

開発当初は米を具材として使用することを検討していたそうで、米とひき肉を合わせてみたり、卵で包んでみたりと色々と試してみましたが、どれもしっくりこない…

そこで「日本人はどのようにして米を食べているか」と原点に戻って考えてみたところ、「おにぎり」にたどり着きました。
バンズの代わりにご飯で具をサンドするというこの発想には、魅力的な利点がありました。
米を使うことで、日本の食卓に並ぶあらゆるおかずを具材にできるのです。

こうして米のバンズとも言える「ライスプレート」作りがスタートしたのですが、ここでもまた問題が…
具材をきちんとサンドできるよう型崩れしないライスプレートを作ろうとするものの、ご飯を型に詰めただけではすぐに崩れてしまいます。
かと言って、強く固めすぎると米が潰れてしまい、せっかくの米の粒感が失われてしまいます。

そこで取り入れられたのが「焼きおにぎり」の作り方です。
表面に醤油を塗って焼くことで、崩れにくく、中はふっくらとし、さらに香ばしさも加わります。
こうして米の粒感も感じられ、食感も良いライスプレートが完成しました。

サンドする具材は数ある候補の中から、「醤油風味の鶏つくね」に決定しました。
付け合わせは彩りや食感も考え、インゲンと玉ねぎのソテーです。

こうして1987年12月に「初代モスライスバーガー」が誕生しました!

歴代のモスライスバーガーメニュー

モスライスバーガーが発売された当初は、「ライスをサンドしたバーガー?」と勘違いするお客さんもいたほど斬新な商品で、売り切れる店も続出しました。
初代モスライスバーガーの発売から30年以上が経った今でも、モスバーガーの人気メニューの1つです。

そのモスライスバーガー、この約30年の間に様々な具材をサンドしてきました。
ここで歴代のモスライスバーガーメニューを振り返ってみましょう。

つくねライスバーガー(初代モスライスバーガー)
きんぴらライスバーガー
やきにくライスバーガー
モスライスバーガー六彩(ろくさい)がんも
モスライスバーガーかきあげ
モスライスバーガー海鮮かきあげ(塩だれ)
モスライスバーガー黒ごまつくね(甘みそ仕立て)
モスライスバーガーハヤシ(ヒレカツと玉子)
モスライスバーガー豚しょうが焼
モスライスバーガー海老竜田
モスライスバーガーカツカレー
モスライスバーガーチキン南蛮

この他にも地域限定や期間限定メニューが多数ありました。

いかがですか?
これ好きだった!と懐かしく感じられる方も、こんなモスライスバーガーも発売されていたんだ!と新しい発見があった方も、そろそろ実際にモスライスバーガーを食べたくなってきませんか?

現在のモスライスバーガーメニュー

現在発売されているモスライスバーガーは、「モスライスバーガー焼肉」と「モスライスバーガー海鮮かきあげ(塩だれ)」の2種類です。

それぞれ実際に食べてみました!

モスライスバーガー焼肉

モスライスバーガー焼肉 ¥362(税別)

「モスライスバーガー焼肉」は、玉ねぎ・しょうが・にんにく等を加えた醤油ベースのオリジナルソースに漬け込んだ牛バラ肉の焼肉と、瑞々しいグリーンリーフがライスプレートでサンドされています。

牛バラ肉の焼肉は柔らかく、甘辛いオリジナルソースがよく絡んでいます。
ただソースの甘みと対比して、グリーンリーフの苦味を強く感じてしまいました。
お子様だと、グリーンリーフをお残ししちゃうかもですね。

しかし焼肉とお米という組み合わせは最強です!
特に男性はお好きなのではないでしょうか。

モスライスバーガー海鮮かきあげ(塩だれ)

モスライスバーガー海鮮かきあげ(塩だれ) ¥315(税別)

「モスライスバーガー海鮮かきあげ(塩だれ)」は、イカ・海老・玉ねぎ・にんじん・枝豆入りのかきあげを、ゴマの風味豊かな特製塩だれでサッパリと仕上げています。
ごろごろとした具材が入ったかきあげはボリューム満点です。
オーダーが入ってから揚げているだけあって、テイクアウトで自宅で頂いたにもかかわらず、かきあげはまだ熱々でした。

まとめ

今回は「日本の味・モスバーガーの「モスライスバーガー」誕生秘話」ということで、モスライスバーガーが誕生するまでの道のりと、歴代のメニュー、そして現在のメニューをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ライスバーガーの生みの親がモスバーガーだと初めて知った方も多いかと思いますが、実はさらに驚きの事実があったのです!

そもそもライスバーガーの開発のきっかけとなったのは、米余り問題に困った農林水産省からの打診だったとお話ししましたね。
1987年に発売された「モスライスバーガー」は米の消費拡大に貢献したとして、1992年に「ごはん食推進優良事業者表彰」の新規需要開拓部門で農林水産大臣省を受賞したのです!

「モスライスバーガー」は政府のお墨付きのバーガーだったなんて、驚きですよね。

この事実を知ってから「モスライスバーガー」を食べると、今までとひと味もふた味も違ってくるかも?
今日のランチはモスバーガーの「ライスバーガー」で決まりですね!

ではでは。

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