朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。
温かな飲み物が恋しくなる季節です。
今朝、バス停でバスを待っているお姉さんがコーヒーショップの紙コップを両手で包み込むように持って、手を温めている姿を見て、もう冬もすぐそこまで来ているのだなと感じました。
でも、一昔前まではコーヒー片手に通勤する人なんて見かけなかったですよね。
いつからこのような光景が日常に溶け込んでいったのでしょうか?
そこで今回は、コーヒーが人々の日常にどの様に定着していったのか、その歴史と流行をおさらいしてみます。
皆さんも一度は耳にしたことがあるかと思いますが、サードウェーブなんちゃらというアレです。
何となくは知っているけれど…という方は、必見です!
ファーストウェーブ
19世紀後半から1960年代にかけて、アメリカを中心に起こったのがファーストウェーブです。
それまでコーヒーは長期保存するのが難しかったため、地産地消が基本でした。
しかし、日本人の加藤サルトリ博士が発明したインスタントコーヒーによって、コーヒー事業が大きく発展します。
また流通の発達によってコーヒーは安価になり、大量生産・大量消費されていきます。
手軽にコーヒーを味わえるインスタントコーヒーは消費者に好まれましたが、浅煎りで粗挽きのコーヒー豆を使用した商品には粗悪品も多く、味も今とは比較にならない程でした。
セカンドウェーブ
1960年から2000年頃にかけて、コーヒーの風味を重視するセカンドウェーブが起こります。
セカンドウェーブの象徴とも言えるのが、1971年にアメリカのシアトルで開業したスターバックスコーヒーです。
いわゆる「シアトル系」のコーヒーは、ファーストウェーブとは打って変わって、深煎りで細挽き、つまりエスプレッソが主流です。
このエスプレッソをベースとしたラテ等のミルクレシピや、シロップなどが入ったアレンジコーヒーが人気となり、コーヒー好きのすそ野が広がりました。
冒頭でお話しした様な、コーヒーカップ片手に出勤する人々の姿を見かける様になったのもこの頃からです。
サードウェーブ
2000年頃にアメリカで起こったサードウェーブは、コーヒー豆そのものを重視することで、さらに美味しいコーヒーを追求しています。
これまでコーヒーの銘柄は国で表示され、数種類の豆をブレンドしていましたが、サードウェーブでは単一の苗木から収穫されたコーヒー豆だけを使用する「シングルオリジン」が基本です。
またその豆の個性を味わえるよう、あまり火を通さない浅煎りが中心となっています。
抽出はエスプレッソマシンなどは用いず、1杯ずつ丁寧にハンドドリップで入れます。
その光景は、日本の昔ながらの純喫茶を連想させますよね。
サードウェーブコーヒーの流行とともに、コーヒーサイフォンなどの器具にも再び注目が集まっています。
新たなウェーブは起こるのか?
ファッションでもそうですが、流行は繰り返す傾向がありますよね?
コーヒーの場合も、焙煎方法が浅煎り→深煎り→浅煎りとなっていたり、サードウェーブは昔ながらの純喫茶に似ているところがあったりと、ちょっとずつ姿形を変えながらも過去を繰り返しています。
新たなウェーブがいつ起こるのかは誰にも予想はできませんが、ファーストウェーブのようにカフェではなく一般の家庭が流行の舞台になるかも知れませんね。
まとめ
今回はコーヒーが人々の日常にどの様に定着していったのか、その歴史と流行をおさらいしてみました。
こうして振り返ってみると、コーヒーの流行ってスパン長くないですか?(笑)
ファッションの流行とかって1シーズンごとに違ったりするのに…
それだけコーヒーは人々の生活に馴染みやすいってことなんですかね。
また何年後かに振り返ってみようと思います。
皆さん、その時もサンドイッチとコーヒーと共に、是非お付き合い下さいね。
ではでは。
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